「高機能自閉症」とも呼ばれるアスペルガー症候群

 

細部に集中し全体がみえない

「選択的注意」が行えないことは視覚にも影響を及ぼします。アスペルガー症候群の子供は、独特の知覚のせいで全体像が上手につかめません。

 

アスペルガー症候群の子供は、音の聞こえ方だけでなく、物の見え方にも特有の感覚を持っています。

 

通常、私たちが物を見る時、これはどういった種類のどんな物か、という情報をピックアップして全体像をとらえ、次に細部を見ていくという作業を無意識のうちに行います。

 

しかし、アスペルガー症候群の子供は、この確認作業がうまくできないのです。

 

例えば、部屋に入るとまず、出かけるときに机に置いた本の位置に目が行きます。

 

その位置がちょっとでもずれていると強い違和感を持ってしまい、全体を見て判断する前に、ここは自分の部屋ではないと感じてしまうのです。

 

細部にこだわるあまり、全体が見えなくなるのは、選択的注意がうまく行えないためです。